津田の里

*津田の里全景2

津田小学校の横の通り、坂道をずーっと登っていく、松江四中のそばに特別養護老人ホーム津田の里がある。 建物の裏は雑木林、竹藪が涼しげだ。

津田の里は平成6年4月の開設した本館(多床室 50床)と平成17年開設の新館(個室 30床)がある。

特別養護老人ホーム津田の里 夏休み介護の職場(仕事)体験事業 4

施設長 吉田 稔(よしだ みのる)さんにお話を聞いた。

特別養護老人ホーム津田の里は入居者さん80人、職員は約100人います。 特養のほか、定員8人のショートステイ、定員30人のデイサービスセンター、11名のヘルパーさんが在籍する訪問介護センター、ケアマネジャー4人在籍の居宅介護支援センターなどの事業運営している。

特養は、現在400人近い待機高齢者がいらっしゃいます。 特別養護老人ホームでは、どこの事業所も同様に待機者が多く需要と供給があっていないと考えられます。待機児童のことは話題に多く上がるが、待機高齢者の実態はあまり報道されていないようです。

お話を聞いたロビーの天井近くに、横に長いスリット窓があり、そこは裏山でヒマワリの花が見えている。職員さんが手入れをしている後ろ姿がチラチラ見えた。 天井近くにヒマワリの花、面白い光景だった。

施設長さんは、あの竹を切ってソーメン流しをするのだとおしえてくれた。 たけのこもとり放題ですね。

椿 成美(つばき なるみ)さん 松江農林高校1年生

*椿 成美(つばき なるみ)さん 松江農林高校1年生2

中学生の頃、古布を津田の里に届けたことがあり、高齢者の方と触れ合ったことが印象に残った。介護に興味を持っていたので、今回ボランティアに参加することにした。

農林高校で植物を育てている椿さん、バイオテクノロジーを勉強したいと話した。 学校ではブラスバンド部、ユーフォニュームを担当している。将来は、農業と介護どっちかなあ。

午前中はお掃除を手伝ったり、おばあちゃんとお話をして、昔のことをいろいろ話してくれたそうだ。

岩田 彩希(いわた さき)さん 松徳中学3年生

*岩田 彩希(いわた さき)さん 松徳中学3年生2

お母さんが介護の仕事をしており、いつも楽しそうにお仕事の話をしてくれるので自分も介護の道に進みたいと思っている。

学校では、空手道をやっている。 にこにこ可愛いお嬢さんだが、強いのかも知れないね。

おばあちゃんが、昔 とっても苦労したことを話してくれたそうだ。

二人とも、お年寄りさんと話すことが楽しいといっていた。

午後のレクリェーションのお手伝い

研修風景(午後のレクリェーション)

午後2時30分、車いすを輪にして、みんなで体操から始まる。 手足を動かし、フーセンボールのバレーボール、大きなビーチボールをキックや手で捕まえるなど、これは何を動かしているか、どこの運動なのか、職員さんがお話をしながら進めている。

職員さんの会話は、軽妙でわかりやすく、さすが感心しながら見ていた。

二人のお嬢さんも輪に入り、にこにこ笑っている。 若い人がそこにいるだけで、お年寄りさんも元気が出るようだ。

運動が終わってお茶の時間、一緒にお茶を飲みながら、二人のお嬢さんはお話をしている。おばあちゃんからは「かわいいね かわいいね」 にこにこしながら、声をかけていた。

2013年8月12日取材 ティーエム21・宮崎 峰子

 

研修風景(午後のレクリェーション)

研修風景(午後のレクリェーション)

研修生 (左)岩田さん (右)椿さん 

研修生 (左)岩田さん (右)椿さん 

吉田施設長を囲んだインタビュー風景

吉田施設長を囲んだインタビュー風景

 

研修風景(午後のレクリェーション)

研修風景(午後のレクリェーション)