つわの福祉会 シルバーリーフつわの全景

つわの福祉会

施設長 桑原泰彦さん水路に、にしき鯉が泳ぐ町津和野町。町の中心部津和野川のほとりに、つわの福祉会の施設がある。
特別養護老人ホーム「シルバーリーフつわの」、デイサービスセンター、在宅介護支援センター、居宅介護支援事業所と運営をしている。

施設長 桑原泰彦さん(右写真)にお話を聞いた。

施設全体の職員数は60人、シルバーリーフつわのは50床あった。本当に町の中心、鯉が泳ぐ通りマリア教会と保育園がある。その横の道を少し行くと津和野川に出る。川のほとりに施設はある。橋を渡った向かいには津和野共存病院がある。

福祉施設といえば、少し郊外の静かで広い敷地の場所にあることが多い。施設長さんは、たしかに駐車場の問題や庭が少ないことなど不便な点もありますが、町中で人の声が聞こえる、町民との交流が多くある点は、とてもすばらしいことだと話してくれた。

しろくま楽団

しろくま楽団
しろくま楽団 しろくま楽団の皆さん

神奈川県平塚をベースに、全国で演奏活動をしている「しろくま楽団」、4人のジャズメンバンド。つわの福祉会での演奏は、今回で3回目となる。

昨晩は、津和野町で蔵コンサートを開催し、4月24日午後2時からのコンサートとなった。

しろくま楽団は、今回のツアーは4月6日に四国高知県から始まり、九州を廻ってやってきた。津和野のあと六日市を最後に今回のツアーが終わる。

茶色の小瓶から始まり、アニメ隣のトトロや童謡など、最後はA列車で行こうでしめくっくった。集まった約150人の観客は、手拍子やリズムに合わせて体を動かし楽しんだ。

津和野小学校4年生

津和野小学校3年生が、2月福祉施設体験活動にやってきた。車椅子の介助、アイマスクをつけての体験、お年寄りさんたちとお話をしたりさまざまな活動をした。

メッセージ色紙
子どもたちがプレゼントしてくれた色紙 津和野小学校の皆さんから届いたメッセージ色紙(施設の廊下に展示してある)

3月には、子どもたちは色紙を書いてプレゼントしてくれた。本読みをしたり歌を歌ったりと、楽しい交流活動をした。 そして、4年生になった子どもたち22人、しろくま楽団の演奏会に参加してくれた。

子どもたちは、3年生での交流会の感想文を書いてくれた。コンサート会場で少し紹介された。

  • 「本を読んであげたり、自分たちが作った作品を見てもらったりした。おばあちゃんたちと触れ合って、涙を流して喜んでくれた。わたしは、もっと家族やみんなに喜んでもらえるように気配りをしたいです」 
  • 「本読みをしたら、まちがえても笑わずに真剣に聞いてくれてうれしかった。おばあちゃんの手はシワシワだったけれど触るとやわらかくて温かかった。もっと、いろんなプレゼントがしたいです」

ステキな感想文だった。子どもたちは、しろくま楽団の演奏で「いきものがかりのありがとう」「勇気100パーセント」「ビリーブ」3曲を歌った。

リハーサルなしの本番、うまくいかなくて、やり直しもあったが、とってもあったかいコンサートになった。大きな拍手が沸いた。

地域にしたしまれる施設

会場には、入所者さん、デイサービスの利用者さん、近所の人達も参加して、地域に密着した施設なのだとよくわかった。レクレーションやクラブ活動も充実している。

施設利用者は、80パーセントが津和野町の方たち、益田や旧日原町、一部山口県のかたもいるようだ。

つわの福祉会を知ってもらうため、あえて紙のパンフレットは作らず、ホームページを充実させている。町内だけでなく、いろいろな人に見てほしいと職員さんが更新をしているようだ。

 

みんなで万歳、楽しいコンサート無事終了
みんなで万歳、楽しいコンサート無事終了

入居者の皆さんを気遣うスタッフのみなさん
入居者の皆さんを気遣うスタッフのみなさん

職員スタッフの皆さんも曲にあわせてノリノリ
職員スタッフの皆さんも曲にあわせてノリノリ

会場の皆さんも大きな手拍子
会場の皆さんも大きな手拍子

津和野小学校4年生の子供たちと共演
津和野小学校4年生の子供たちと共演

しろくま楽団の皆さんによる演奏
しろくま楽団の皆さんによる演奏

スタッフの皆さんによる会場準備作業
スタッフの皆さんによる会場準備作業

 

2012年4月24日取材 ティーエム21 宮崎峰子